スピルオーバ

一時放射器から出た電波の一部は、反射鏡に当たらない左方向に放射されています。これは右方向と通信するには無駄になる電波です。これをスピルオーバといいます。反射鏡アンテナでは、これを少なくすることが大事です。

これは管幅を大きく減らすことができます。電波が放射される幅(ビーム幅という)は小さくなります。ビーム幅を小さくし過ぎると鏡面の一部だけを利用することになります。反射鏡の鏡面をなるべく広く利用し、かつスピルオーバを減らすのが重要です。

方形導波管の管幅αは1/2~1波長の範囲内、という制限があります。1/2波長より小さいと、管内波長が虚数になり、カットオフといって管内を波は伝播しません。菅幅が1波長より大きいと、管幅αの間に2つの波が入ります。管幅が1/2~1波長の範囲内のとき、実戦の波だけが伝播するのです。

導波管の管幅を1波長より大きくすると、2次モードの波が発生します。この波が導波管の開口から放射されると、放射伝播は正面がゼロで左右の2個のビームになるため、一時放射器としては利用できません。このため、管幅を広げてビーム幅を小さくするように考えられたのがホーンアンテナです。